132、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・拝殿」
二荒山神社 拝殿
本社本殿と透塀(ともに重要文化財)本殿は八棟造で、日光の社寺の中で最古。
そのまま「銅鳥居」をくぐり、右手の唐風造りの社務所を過ぎると、いよいよ「拝殿」である。
拝殿は、無論、本殿を参拝するための建物で、本殿には主要な神物、神威を鎮座させて所であって最も神聖なところであり、神官や我ら参拝人は本殿神物に御祈りをするのである。
拝殿は、その他にも殿内において各種の神奉行事が執り行われるところでもある。
神社では、弥生祭(日光最大の例大祭で、古くは3月(弥生)に行われていたことから、弥生祭と呼ばれた。市内で神輿飾祭を皮切りに5日間行われる)をはじめ日々の祭典、御祈祷などがおこなわれ、参拝の人たちと最も近く接するところである。
日光山の殿堂のなかでは、珍しいほど彫刻、文様などが一切ない、単純にして力強い建造物である。
弥生祭は、日光最大の祭りで、「日光の春は弥生祭から」の言葉どおり、毎年4月13日から17日までの5日間にわたって繰り広げられる二荒山神社の例大祭で、山の都・日光に、絢爛たる春を告げる祭りである。
八世紀の奈良後期に始まるといわれる伝統ある例大祭で、その昔は陰暦3月(弥生)におこなわれたので弥生祭と呼ばれているが、明治6(1873)年に太陽暦に改まったとき、祭日を現在のように変えたといわれている。
祭典は、滝尾、本宮の神輿が-本社に安置して飾式の神事を行い、又、元の社へ戻るという神輿渡御の祭り。 拝殿では、八乙女舞(やおとめのまい;古くから伝わる優雅な神楽の舞)など各種神事が行われる。
祭りのピークは17日である。東西13町内から、それぞれに美しく飾った花家体(はなやたい-が;屋台)が、弥生ばやしを奏でながら神社に集結する。
ゴタ祭とも呼ばれ、若者から中老まで祭りに参加して神経を働かせ、境内へ繰り込んだ家体は、午後には拝殿を1回りして順次町内にかえるという、家体の引き回しである。
拝殿の構造は、間口16メートル、奥行き12メートルで単層入母屋-、 反り屋根造り、黒漆塗りの銅瓦ぶき。総弁柄(べんがら;化学物質の赤色顔料の一種)の-漆喰塗りで回り縁がある。
正面中央に石段があり、その上3間(5.5メートル)は両開きの唐戸だが、そのほかは全部蔀戸(しとみど;格子組みの裏に板を張り、日光をさえぎり、風雨を防ぐ戸)になっている。
拝殿の奥は石段で下り、渡り廊下(渡殿)で唐門を通ると本殿に続く。
次回、「二荒山神社 本殿」
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