131、日光の世界遺産;二社一寺 「二荒山神社・銅の鳥居」
ここより、いよいよ神域で拝殿、本殿に向かうための第2の鳥居が控えている。
「銅の鳥居」である。
神社楼門の次にあり、東側の入口にあたる鳥居であり、現在のものは、寛政11年(1799年)に造り替えられたもので、基部には神仏習合の証でもある仏式を思わせる蓮華が刻まれている。
銅鳥居の中央には、「二荒山神社」の扁額が掛かかっている。 重要文化財
元より、鳥居とは、神社への入口の役割を果たす“門”で、神社の参道入口に立てて神域を示すものである。
例外はあるが、日本古来のシンプルな「神明(しんめい)」系と、仏教の影響を受けた「明神(みょうじん)系」とに分けられる。
その鳥居の形は寄進者や宮司の好みでも決まるので、一つの神社に複数のタイプが混在することもある。
鳥居のルーツは、2本の柱に横木(笠木ともいう)を渡しただけのものとされる。
そこから発展して現在のように多彩になったとされる。
鳥居の素材には元来、木を用いたが、中世以降は石材も一般的になった。
木製のものは、腐食防止と美観の観点から、笠木の上を瓦や銅板で葺いだ屋根がつくこともあり、又、大方の銅鳥居、又は銅の鳥居と言われるように、全体を銅版で覆うことも或る。
笠木中央にある「額束」には神社名を示す神額が取り付けられる。
次回、「二荒山神社。拝殿」
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