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吉幾三:ふだん着の温泉
東北紀行(78)銀山温泉 「夜の温泉街」 ,
さて、この後、食後のリラックスと酔い覚ましを兼ねて、夜の温泉街へと繰り出す・・?、そんな大袈裟ではないが、フロントにて防寒コートを借りて見物に出かける。
旅館街の通りは石畳の歩道で、下駄履きで情緒よろしくカランコロンとそぞろ歩きで気分もあがる。
今の時分は日帰りのお客も既にお帰りのようだし、宿泊客も夕食時で人通りも少ない。
松本旅館は温泉街のほぼ中心に位置しているようで、そのすぐ横には白く立ち上がる湯けむりが出ていて足湯・「和楽足湯(わらしゆ)」というらしい。
そして近くには「おしん」のポスターが掲げてある。
温泉街入口にある「おしん」のポスター写真
NHK朝の連続ドラマ「おしん」は昭和58年4月から翌59年3月までの1年間放送され、 何と平均視聴率52%(関東地区)、最高視聴率62を記録したお化け番組といわれた。
山形の寒村に生まれた「おしん」は幼くして奉公に出され、厳しい仕事に耐え、婚家でのいじめに耐え、幾多の困難にあいながらも持ち前の根性と機転で明治、大正、昭和と激動の時代を生き抜き、スーパーの経営者として成功するという内容であった。
銀山温泉は母親が芸者として出稼ぎに出た場所として登場するが、おしんが銀山温泉で働いている母親を訪ねた時、母親から買ってもらったのが「銀山こけし」であった。
銀山こけしは元より当地の名産品であったが、製作者はこの機会を記念に「おしんこけし」を作っているという。
尚、当地での撮影には、木造三階建てのレトロな旅館「小関館」や「能登屋」が使われたらしい。
夜の銀山温泉街
「和楽足湯」という足湯は今は誰も居ないが、腰を下ろして川の流れや景色を眺めながらゆっくりと会話を楽しめるようにと、ベンチの高さや位置に工夫が凝らされているようである。
銀山温泉の源泉がそのままザブザブ流れ込んでいて、触るとやや熱目で冷えて疲れた脚には丁度良さそうである。
白銀橋を渡って向こう岸へ行くと、こちらは細い路地風になっていて実際に他の屋敷の軒下を通るようになる。
夜の帳(とばり)が静かに降りてくると川端のガス燈(・・?)が灯り、それが川面に映ってユラユラと揺れている。
そして、併せるように川に面した宿という宿から白や黄色や明かりが申し合わせたように照り映える。
これが町の通りを一段と明るく照らし、華やかにしてくれている。
人々は浴衣姿で下駄の音をカラコロと鳴らし、川のせせらぎ音が一層、旅心を引き立てる。
何とも贅沢な時を過ごしているようだ・・!。
次回、「温泉街の鏝絵」
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