google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 世界遺産・日光大紀行: 東北紀行(73)真室川 「真室川音頭」

2012年7月21日土曜日

東北紀行(73)真室川 「真室川音頭」

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新・日本紀行    


 東北紀行(73)真室川 「真室川音頭」   、



金山の西隣に真室川があり、その向こうに大沢地区がある。
山形県は民謡が盛んなところだが、その中心がこの辺りであるともいわれる。

先ず、真室川の民謡で、男心をクスグル「真室川音頭」を紹介しよう。

真室川音頭」 山形県民謡
私しゃ真室川の 梅の花 コーオリャ
あなたまた このまちの鶯よ
花の咲くのを 待ちかねて コーオリャ
蕾のうちから 通って来る

蕾のうちから 通っては見たが コーオリャ
ひらかぬ 花とて気がもめる
早く時節が 来たならば コーオリャ
一枝ぐらいは折ってみたい

夢を見た夢を見た 夢を見た コーオリャ
あなたと添うとこ 夢を見た
三三九度の盃を コーオリャ
いただくところで目がさめた

真室川よいとこ 新庄を受けて コーオリャ
娘また美人で 唄どころ
のぼりくだりに ちょいと足とめて コーオリャ
聞いてまたお帰りこの音頭

裏からまわれば 垣根コあるし コーオリャ
表からまわれば 犬吠える
なくな騒ぐな泥棒じゃないよ コーオリャ
この家娘さんにちょいと用がある


元唄は明治時代、千島列島・樺太の出稼ぎ労働者が歌った作業唄「ナット節」であったとされる。
大正時代になり、町に鉱山が開発され(現在は廃坑)、大日本帝国陸軍・真室川飛行場の建設工事が始まると、全国から集まった出稼ぎ労働者達の間で、「ナット節」の歌詞を卑猥に改変した「真室川花電車」が歌われるようになった。

ナット節」(北海道・道南民謡)
裏の畑に 蕎 播いて
そのまた隣に 粟 播いて
そのまた隣に 黍 播いて
ソバ通ってアワなきゃ キビわるい

 
次に、「あがらしゃれ」という大沢地区の愉快な民謡


あがらしゃれ」 山形民謡
たんと飲んでくりょ なにゃないたても
わしの気持ちが 酒肴

大沢三千石 居たくねじゃねども
朝飯や昼飯 昼飯や夜飯 夜飯夜中で たんとこまる

あがらしゃれ姉なや お前アそげたやヨ
お前アあがらねでァ 気がすまぬ

酒を嫌だか お酌とり嫌だかヨ
お酌いやなら 代りましょう
  
飲まば飲めちゃや 二斗入り臼でヨ
それで足らねば 大桶で飲め
(間奏略)


小生みたいな、のん兵衛にとっては実にたまらん民謡である。 
この民謡、 別名「大沢節」といい秋田及び酒田へ抜ける街道の宿場でよく唄われたという。 
ここでは宿の主人が来客に酒をすすめる時に、この唄を歌いながら勧める。 飲まない時は両側から押さえつけ、耳を引っ張り、口に酒を注ぐ。 酒を飲み、正気を失えば、神々の住む世界に近づけると考えていたからである。
古風な信仰を伴った酒盛り唄はここだけに残り、土地では手拍子を取りながら唄っているという。


次回、新庄





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