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東北紀行(83)銀山温泉 「遊歩道と銀鉱跡」 ,
白銀の滝
せことい橋
翌朝は温泉街の外れにある銀採掘の史跡を訪ねることにした。
その銀山川沿いに上流に向かって歩いていくと、すぐに街並は途切れて大きな白銀の滝が見えてくる。
「白銀の滝」といって意外と水量も多く、二本の堂々とした流れが滝壺に落ち込んでいる。
その上に出る道がこれまた良い、心地よい「長蛇渓」と呼ばれる川底が一枚岩になった渓流が、やや紅葉がかった周囲の景観とマッチして素晴らしい。
そこに架かる「せことい橋」も円弧を形どったレトロな橋、昔の風情があり風景にマッチしてよい。
右手の坂道をしばらく登って河畔にでると斉藤茂吉の歌碑が立つ
『 たらちねの 母がつりたる 青蚊帳を
すがしといねつ たるみたれども 』 とある。
写真は「儀賀市郎左衛門」の像
見学用の銀鉱跡坑内入口
銀山鉱内の様子1
銀山鉱内の様子2
そこをさらに上流に昇っていくと、銀鉱の発見者とされる「儀賀市郎左衛門」の像が建っていて、間もなく銀山の鉱洞跡がある。
見学用の鉱洞は2箇所あって短い距離ではあるが、鉱洞の中は昔の面影が偲ばれ迫力満点である。
銀鉱洞は延沢銀山の廃坑洞で坑洞内には黒ずんだ岩肌を貫いて鉄柵の歩道橋が付けられ、照明設備も整っている。
なぜ岩肌が黒ずんでいるか・・?、
昔は、鉱脈の肌を薪木や木炭を燃やして表面を加熱し、其処を水によって急冷し、母岩表面から鉱床を剥ぎ取るように採掘するのだそうで、「焼き掘り」 と呼ばれる独特な採鉱法が採用されていたからだそうである。
壁面には薪木や木炭を燃やした際に付着した“すす”(煤)が、現今になっても露肌に確認できる。
「疎水口」といわれる坑内入口
戻りしな、白銀公園の横にある洞窟を覗いてみた。
入り口は立派な石組みをしてあって、こちらも銀鉱洞かなと思ったが、実は「疎水坑口」と記されてあった。
説明板には排水・運搬・通路を主目的とした坑道で、1kmを越える長さがあったが、現在は坑口から135m位の場所で崩落してしまっているとのこと。
「銀山の遊歩道」について、地元の観光案内では以下のコースを紹介している。
◎ ゆったり散策コース(約1.9km 約90分)
銀山温泉街→白銀の滝→せとこい橋・籟音の滝→河鹿橋→夏しらず坑→銀鉱洞→儀賀市郎左衛門の像→滝の不動尊→山の神神社→銀山温泉街
◎ 銀鉱洞直行コース(約1.4km 約60分)
銀山温泉街→銀鉱洞→銀山温泉街
◎ 滝見コース(約0.8k 約20分)
銀山温泉街→せとこい橋・籟音の滝→コウモリ穴→白銀の滝→銀山温泉街
次回、「銀山の歴史」
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