.
吉幾三:ふだん着の温泉
東北紀行(67)湯沢 「泥湯温泉」 、
泥湯温泉付近の道路周辺の様子; 噴気がモウモウと立上る
この後、県南の山中にある「泥湯温泉」と川原毛地獄(秋田県湯沢市高松)を訪ねることにする。
川原毛地獄は日本の日本三大地獄の一つであり、他の青森下北の「恐山」及び富山の立山連峰の高所、室堂にある立山地獄(地獄三霊地)は既に観光しているので残りの当地を目的地をしたのである。
小生のホームページ 「日本周遊紀行」 リンク 「恐山」
小生のホームページ 「立山・剱岳登山」 リンク 「立山地獄」
秋田県道51号線、通称、湯沢栗駒公園線を20kmほど進み、木地山高原付近より右手の山中に分け入る。
並行している渓谷の名称が「三途の川」というのが如何にもそれらしい名で、この先には即ち「地獄」が存在するのである。
山間のくねった道を暫し進むと、前方になにやら怪しげな白煙が立ち上っている。
車はというより道はそれに向かって進んでいるようだ。
果たしてその正体を見た・・!、
道路のすぐ横の山肌よりモウモウと蒸気が吹き上がっている。
否、山肌もそうであるがこの道路からも噴出しているのである。
エッ、道路から・・?、そしたら車なんかは走れないんじゃないの・・?、
そうなのである。
しかし、道路の路面には分厚い鉄板が何枚も敷かれてあって、手前には「有毒な硫化水素ガスが発生しているため、素早く通過してください」との注意書きの看板が立っていた。
周囲は地獄のように白茶けて、硫化水素ガスの噴煙が舞い上がっている。
短時間車を停めて柵越しに覗くと、あちこちで高温の温泉が噴き上がっているのが見える。
そういえば思い出したことがある・・!!
数年前、この泥湯温泉で一家4人がガス中毒死した事故があった。
2005年の年末、雪深き当地温泉場で東京の御一家が宿泊客として温泉保養に来ていたが、
雪の上で遊んでいる時に、誤って踏み抜いて落ちてしまう。
この空洞の表面は雪に覆われて落とし穴の様になっていた所で、穴は、直径2m、深さ1.3mでトンネル状の空洞になっていたそうである。
この穴に硫化水素ガスの溜まっていて急性硫化物中毒で死亡したらしい。
痛ましい事故であり、それにしても温泉のガスもこうなると怖いもんである。
この地域には更に注意書きがあって・・!、
「 泥湯温泉地帯は、熱湯や硫化水素ガスが発生している場所があり、危険ですので赤色で示した立入禁止区域には絶対に入らないでください。特に積雪期は、雪の下に硫化水素ガスがたまっている雪洞が形成されている可能性がありますので、雪の上には絶対に上がらないでください。
「硫化水素ガスの特徴」
「無色透明で,その存在を目で確認することは困難です。ゆで卵の腐ったような臭いがしますが,ガスの濃度が高くなると臭いを感じません。そのガスを吸い込むと,瞬間的に意識がなくなり,そのまま放置すれば死に至る場合もありますので,ご注意ください 」
次回、「泥湯温泉郷」
【小生の主な旅のリンク集】
《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ) FC2ブログ C・掲示板 FC2 H・P gooブログ yahooブログ
《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」 日本周遊紀行「西日本編」 日本周遊紀行 (こちらは別URLです)
【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床 白神山地 紀伊山地の霊場と参詣道 安芸の宮島・厳島神社 石見銀山遺跡とその文化的景観 奥州・平泉
東北紀行2010内陸部 ハワイ旅行2007 沖縄旅行2008 東北紀行2010 北海道道北旅行 北海道旅行2005 南紀旅行2002
【山行記】
《山の紀行・記録集》
「山行履歴」 「立山・剣岳(1971年)」 白馬連峰登頂記(2004・8月) 八ヶ岳(1966年) 南ア・北岳(1969年) 南ア・仙丈ヶ岳(1976年) 南アルプス・鳳凰三山 北ア・槍-穂高(1968年) 谷川岳(1967年) 尾瀬紀行(1973年) 大菩薩峠紀行(1970年) 丹沢山(1969年) 西丹沢・大室山(1969年) 八ヶ岳越年登山(1969年) 奥秩父・金峰山(1972年) 西丹沢・檜洞丸(1970年) 丹沢、山迷記(1970年) 上高地・明神(2008年)
《山のエッセイ》
「山旅の記」 「山の歌」 「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
。
0 件のコメント:
コメントを投稿