google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 世界遺産・日光大紀行: 東北紀行(40)花巻 「新渡戸記念館」

2012年6月1日金曜日

東北紀行(40)花巻 「新渡戸記念館」

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 東北紀行(40)花巻 「新渡戸記念館」  ,








花巻新渡戸記念館と展示品



次に、我らは「花巻・新渡戸記念館」に向かった。

宮沢賢治記念館からいったん国道283号線へ出る。 すぐ南の平穏な地、形よく造園された庭園の一角に新装な建物があった。
宮沢賢治記念館の合わせて2館共通の入館券で入場できた。
宮沢賢治記念館では多くの人で賑わって・・?いたが、こちらは小生夫婦の他に2~3組でひっそりとしていたが。 

記念館は、新渡戸氏が二百年以上にわたって居住していた屋敷跡に建てられているという。 又、この地は新渡戸氏が江戸期の新田開発などで地域に大きく貢献したところでもある。
展示室には、「武士としての新渡戸氏」、「新渡戸氏と信仰」、「新渡戸氏と新田開発」を3本の柱として、新渡戸家の武家としての甲冑・刀・槍などの資料や、新渡戸家の信仰に関する御堂や関係品、更に新田開発の資料、映像などが展示されている。 
又、生涯を国際平和と教育に尽くした外交官・新渡戸稲造博士としても紹介展示されている。



新渡戸氏の家系  、

先ず、新渡戸氏には壮大なる家系史があった。
新渡戸氏は、房州・千葉氏の流れでそのルーツは約800年まえにさかのぼるという。
平安初期、奥州藤原氏の変において、源頼朝の命で千葉上総介常胤は陸前浜街道の一軍の大将として一族(下総、常陸)の武士を従えていた。
この時、下野国の「新渡戸」おいて常胤の孫が藤原軍の一隊を破り、その功により頼朝より下野国、新渡戸の郷一帯を賜ったとされる。
その後、新渡戸の郷に居城し、その地にちなんで姓を千葉から「新渡戸」と名乗ったという。


以来、戦国末期から江戸期の慶長年間、三十三代・新渡戸春治に至り、徳川の治世になって、岩手・南部公に仕えるようになって盛岡藩士となり、現在の花巻市高松安野に住み高松村を知行したという。
以降、230年の間、新渡戸家は花巻の地に居住し、花巻城士の文武両道にわたる指導、新田開発に情熱を傾けた。 

又、新渡戸家は信仰心も厚く、稲荷信仰、観音信仰を心の糧とし現在、新渡戸家屋敷跡に石碑や同家の氏神でもある稲荷神社も奉ってある。
そして、この地に記念館を創設、記念展示品の中に観音堂やその一部も展示されている。


稲造自身は、「盛岡」で生を受けている。
新渡戸家は代々、南部藩の藩士の家柄で、特に父は藩主・南部利剛(としひさ;盛岡藩の14代藩主)の用人(主君の用向きを伝達したり、庶務を司る役目)を勤めた新渡戸十次郎常訓であり、稲造はその三男として生まれる。
42代・常訓(つねのり)は本家・花巻城で生まれ、43代の長子が早世したため弟の稲造が44代となり新渡戸の本家を継いでいる。

尚、稲造の祖父である41代・常澄は、青森県十和田市三本木の開拓に精魂を傾け、現在十和田市の新渡戸家は分家として現在に継がれているという。 
十和田市にも「新渡戸記念館」がある。


次回、更に「稲造の人物像




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