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世界遺産・平泉(16) 「構成資産;観自在王院跡」 .
観自在王院庭園と遺跡
先ず、我等一般人は「観自在」という言葉は余り聞きなれない。
普通、観自在は観音と同義、同一視されているようで、観世音の新訳名ともされている。菩薩としても古くから観世音菩薩、観自在菩薩で知られていた。
ただ、厳密にいうと若干の差異もあるようで、一般的には「観自在」というときには、世の人々の救いは自由であるとされ、「智慧」を意味しているともいう。
一方、「観音」というときには大悲菩薩(大慈悲;衆生を苦しみから救いたすける仏)の大きな慈悲の心を強調しているとされる。 その為か、「慈悲」が民衆の心を捉え、大いに普及し、○○観音などと称して多いに広まったとされる。
奥州藤原家では、観世音を観自在と称していたようだが、その詳細は不明である。
尚、観音は、観世音を短くいったものである。
さて、観自在王院跡は、毛越寺の直ぐ東側に隣接している遺構である。
二代基衡公の妻が建立したと伝えられる寺院跡で、ほぼ完全に残っている浄土庭園の遺構は平安時代に書かれた日本最古の庭園書『作庭記』の作法どおりに造られているとされている。
中世以降の長期間(1189年以後)、荒廃していて一時期は水田にもなっていたが、近年、重要な寺域であったことが確認され、1973年(昭和48年)から1976年(昭和51年)にかけて平安時代末期の庭園として発掘・復元された。
寺領域は東西400尺、南北800尺(約160×260m)で、池には巨石を積み重ねた荒磯模様の石組み、洲浜、東西に長い中島などが点在していて、北岸には広庭、それに向かって西に大阿弥陀堂跡、東に小阿弥陀堂跡があり、東岸には鐘楼跡と普賢堂跡がある。
西側の毛越寺との境には車宿(くるまやどり)も発見されている。
【リンク】
※ 平泉観光協会 http://hiraizumi.or.jp/heritage/index.html
※ 毛越寺 関連史跡
【お問い合せ】
※ 岩手県西磐井郡平泉町平泉花立
※ 0191-46-2110 (平泉観光協会)
【交通】
※ JR東北本線「平泉」駅から徒歩10分
※ 東北道平泉前沢ICから国道4号経由5分
次回、 「無量光院跡」
【小生の主な旅のリンク集】
《日本周遊紀行・投稿ブログ》
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《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」 日本周遊紀行「西日本編」 日本周遊紀行 (こちらは別URLです)
【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床 白神山地 紀伊山地の霊場と参詣道 安芸の宮島・厳島神社 石見銀山遺跡とその文化的景観
東北紀行2010内陸部 ハワイ旅行2007 沖縄旅行2008 東北紀行2010 北海道道北旅行 北海道旅行2005 南紀旅行2002
【山行記】
《山の紀行・記録集》
「山行履歴」 「立山・剣岳(1971年)」 白馬連峰登頂記(2004・8月) 八ヶ岳(1966年) 南ア・北岳(1969年) 南ア・仙丈ヶ岳(1976年) 北ア・槍-穂高(1968年) 谷川岳(1967年) 尾瀬紀行(1973年) 大菩薩峠紀行(1970年) 丹沢山(1969年) 西丹沢・大室山(1969年) 八ヶ岳越年登山(1969年) 奥秩父・金峰山(1972年) 西丹沢・檜洞丸(1970年) 丹沢、山迷記(1970年) 上高地・明神(2008年)
《山のエッセイ》
「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
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世界遺産・平泉(16) 「構成資産;観自在王院跡」 .
観自在王院庭園と遺跡
先ず、我等一般人は「観自在」という言葉は余り聞きなれない。
普通、観自在は観音と同義、同一視されているようで、観世音の新訳名ともされている。菩薩としても古くから観世音菩薩、観自在菩薩で知られていた。
ただ、厳密にいうと若干の差異もあるようで、一般的には「観自在」というときには、世の人々の救いは自由であるとされ、「智慧」を意味しているともいう。
一方、「観音」というときには大悲菩薩(大慈悲;衆生を苦しみから救いたすける仏)の大きな慈悲の心を強調しているとされる。 その為か、「慈悲」が民衆の心を捉え、大いに普及し、○○観音などと称して多いに広まったとされる。
奥州藤原家では、観世音を観自在と称していたようだが、その詳細は不明である。
尚、観音は、観世音を短くいったものである。
さて、観自在王院跡は、毛越寺の直ぐ東側に隣接している遺構である。
二代基衡公の妻が建立したと伝えられる寺院跡で、ほぼ完全に残っている浄土庭園の遺構は平安時代に書かれた日本最古の庭園書『作庭記』の作法どおりに造られているとされている。
中世以降の長期間(1189年以後)、荒廃していて一時期は水田にもなっていたが、近年、重要な寺域であったことが確認され、1973年(昭和48年)から1976年(昭和51年)にかけて平安時代末期の庭園として発掘・復元された。
寺領域は東西400尺、南北800尺(約160×260m)で、池には巨石を積み重ねた荒磯模様の石組み、洲浜、東西に長い中島などが点在していて、北岸には広庭、それに向かって西に大阿弥陀堂跡、東に小阿弥陀堂跡があり、東岸には鐘楼跡と普賢堂跡がある。
西側の毛越寺との境には車宿(くるまやどり)も発見されている。
【リンク】
※ 平泉観光協会 http://hiraizumi.or.jp/heritage/index.html
※ 毛越寺 関連史跡
【お問い合せ】
※ 岩手県西磐井郡平泉町平泉花立
※ 0191-46-2110 (平泉観光協会)
【交通】
※ JR東北本線「平泉」駅から徒歩10分
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次回、 「無量光院跡」
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《山のエッセイ》
「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
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